
■ DTCとは
Diagnostic Trouble Codesの略でエンジンをコントロールしているElectronic Control Module(ECM)により各種センサーに異常を感知した場合に異常内容を知らせるコードとしてECMに蓄積し、「Service Engine Soon」や「Check Engine」と呼ばれるMalfunction Indicator Lamp(MIL)を点灯しドライバーに知らせるものです。
■ OBDとは
On Board Diagnostic Systemの略
アメリカ合衆国、カリフォルニア州は、高い人口密度と膨大な交通量のために、1980年代初頭に厳しい大気汚染にさらされました。地方の政治家は、この問題を当時最も納得のゆく、厳しい車両技術規定を議会で通過させる機運として受けとめました。これにより、排ガスシステムに関するメーカーへの技術的な要求が高まりました。
最初のOBDシステム(OBD-I)は、1988年に導入されました。このシステムの主要なステップは、排出ガスに影響するすべての電気構成部品を、車両の電子装置でモニターすることでした。ドライバーには、故障時に視覚信号(MIL)によって通知されるようになりました。
OBD-Uは、1996年1月からアメリカ合衆国で適用されています。OBD-Tと比較した場合の排ガスモニターの改善点は、主に追加された、電子構成部品を含めて、全ての排ガスに関連するシステムとプロセスがモニターされるようになったということです。
■ 94年型はOBD-T
上記の通りで95年型まではOBD-TとなりAssembly Line Diagnostic Link (ALDL)コネクターかData Link Connector (DLC)を装備しています。94年型ではALDLが運転席右下の膝前付近に設置されています。
これは簡易な自己診断が可能なコネクターでMILの点滅によりDTCの読み出しが出来ます。
■ Reading Codes
1. Diagnostic Trouble Codesは、ターミナルA(内部のECMグラウンド)とテストターミナルBを接続することによって読みとることができます。
ターミナルはALDLコネクターの一番上の列の右からA・Bと続いています。
2. ターミナルが接続されたら、イグニッションスイッチをエンジン始動しないでONのポジションにします。
3. Malfunction Indicator Lampがフラッシュします。
フラッシュしないならば、イグニッションスイッチをOFFにし、ジャンパーワイヤを取り去ってください。そして、イグニッションスイッチをONにして、ランプが現在点灯していることを確認してください。もし点灯しないならば、ランプを交換し、再びトライしてください。
ランプがなおまだ点灯しない、または、テストターミナルを接地する状態でフラッシュしないならば、自己診断はやめてショップに連絡してください。
4. メモリーに蓄積されたコードは、Malfunction Indicator Lampのフラッシュをカウントすることで読み取れます。
Malfunction Indicator Lampは、最初にコード12をフラッシュさせます。
コード12は一回のフラッシュ、休止、および二回のフラッシュとして表示されます。
コード12は障害コードではありません。システム確認または診断開始コードとして使われます。これはECMが通信できることを示します。
コード12は、すべての診察を開始するために使われます。
すべての診察のコードが送られた後に、車両によってはまたコード12を表示します。
5. コード12が3回表示された後に、発生しているトラブルコードを3回表示します。
発生コードはコード順にメモリーされています。コードの発生順ではありません。
6. 蓄積されたコードが全然ないにもかかわらず異常が発生している場合は、自己診断はやめてショップに連絡してください。
7. 蓄積されたコードが表示された場合はメモ等を取ると良いでしょう。
8. 診断を終了するときはイグニッションスイッチをOFFに切り換えてください。
修理をした後に、トラブルコードをクリアし、問題が解決されたかを確かめるために、テスト走行してください。
■ Clearing Codes
蓄積されたDiagnostic Trouble Codesは、少なくとも30秒の間ECMから電源を切断することによってメモリーから消去されます。
もし間違ってクリアしてしまっても再度走行することで障害コードは蓄積されますが通常は診断時にメモをしておいて下さい。コードはトラブルシューティングに必要です。
修理が完了した時は、蓄積されたコードは消去しなければなりません。
消去と修理完了を確認するためにテスト走行してください。
重要!!
ECMの交換や電源切断は必ずイグニッションスイッチOFFで行ってください。イグニッションスイッチOFFでないとECMを損傷するかもしれません。
■ 96年型以降はOBD-U
自己診断は不可能でScan Toolが無いと診断できません。
■ DTC一覧
Fuel injected engine trouble codes through 1995 with 4L60E transmissionsモデル専用です。他の仕様ではコードが違う場合があります。
1行目がDTC、2行目が回路名称、3行目以降が推定原因です。
センサー不良と診断された場合も即センサーが壊れたのではなくもしかしたらコネクターの接触不良も考えられます。高価な部品を購入する前に一通りチェックしましょう。
DTC 13
Oxygen Sensor Circuit(Open Circuit)
アイドリング中に、酸素センサー回路またはセンサーが1分間Openだったことを示します。
DTC 14
Engine Coolant Temperature(ETC) Sensor Circuit(High Temperature Indicated)
センサーまたはセンサーの信号線が短絡、または145℃(249°F)を0.5秒間以上超えたことを示します。
DTC 15
Engine Coolant Temperature(ETC) Sensor Circuit(Low Temperature Indicated)
センサーの接続、またはセンサーの信号線が断線、または-33℃(-27°F)を0.5秒間以上下まわったことを示します。
DTC 16
Transmission Output Speed Low
CKT 1697/1716の開、またはVSSバッファへのパワーロスを示します。
DTC 21
Throttle Position(TP) Sensor Circuit(Signal Voltage High)
エンジン1200RPMで4.88ボルトを4秒間以上超えたことを示します。
DTC 22
Throttle Position(TP) Sensor Circuit(Signal Voltage Low)
信号回路の断線、または信号回路のショート、または0.16ボルトを4秒間以上下まわったことを示します。
DTC 24
Vehicle Speed Sensor(VSS) Signal Low
ビークルスピードセンサー信号が無いことを示しています。
DTC 28
Fluid Pressure Switch Assembly
PCMがフルードプレッシャースイッチのシグナルの1つまたは2つの無効な組み合わせを検出しました。
DTC 32
Exhaust Gas Recirculation(EGR) System
始動時にバキュームスイッチが短絡しました。
もしくは、PCMがEGRに命じた後にスイッチが一定時間閉まらなかった。
もしくは、EGRソレノイド回路が一定時間閉まらなかった。
DTC 33
Manifold Absolute Pressure(MAP) Sensor Circuit(Signal Voltage High - Low Vacuum)
MAPセンサーの出力信号が5秒の間高くでたか、回路がオープン。
DTC 34
Manifold Absolute Pressure(MAP) Sensor Circuit(Signal Voltage Low - High Vacuum)
MAPセンサーの出力信号が低いか出ていない。
DTC 35
Idol Air Control(IAC)
IACエラー。
DTC 37
Brake Switch Stuck On
6秒間5MPH未満の車速で、6秒間の5-20MPHの車速で、6秒間の20MPH以上の車速で電圧なしが7回発生しました。
*DTC 38
Brake Switch Stuck Off
6秒間の20MPH以上の車速で、6秒間の5-20MPHの車速で電圧が大きくなるのが7回発生しました。
DTC 42
Ignition Control(IC)
PCMはオープンな、または接地されたICまたはバイパス回路を検出します。
DTC 43
Knock Sensor(KS) Circuit
PCMへのシグナルがあまりにも長い間低くあり続けたか、システムは機能的なシステムチェックに失敗しました。
DTC 44
Oxygen Sensor Circuit(Lean Exhaust Indicated)
酸素センサー電圧が20秒の間0.2ボルト未満であり続けるならばセット。
DTC 45
Oxygen Sensor Circuit(Rich Exhaust Indicated)
酸素センサー電圧が約1分の間0.7ボルトより大きくあり続けるならばセット。
DTC 51
Faulty PROM(MEM-CAL) Problem
PROM(MEM-CAL)またはPCMの故障
DTC 53
System Voltage High
2秒間システム電圧が19.5ボルト以上になりました。
DTC 54
Fuel Pump Circuit(Low Voltage)
燃圧が脈動する時に、燃料ポンプ電圧が2ボルトより少ない。
DTC 55
Faulty PCM
PCMの故障
*DTC 58
Transmission Fluid Temperature High
ATF温度が1秒間154℃(309°F)より高い。
*DTC 59
Transmission Fluid Temperature Low
ATF温度が1秒間-33℃(-27°F)より低い。
*DTC 66
3-2 Control Solenoid Circuit Fault
High Duty Cycleで、回路電圧は高い またはLow Duty Cycleで、回路電圧は4秒の間低い。
*DTC 67
Torque Converter Clutch Circuit
TCCはONであり、回路電圧は2秒の間高くあり続けます。またはTCCはOFFであり、回路電圧は2秒の間低くあり続けます。
*DTC 69
TCC Stuck "ON"
スリップ>-20とスリップ20TCCは4秒の間P/R/Nにおいてロックされたgear = 2(TPS>25 3または4%)ではありません。
*DTC 72
Vehicle Speed Sensor Loss
Not in P/N
1000RPM P/Nより大きいスピード変化を出力してください。
P/N
2050RPMより大きいスピード変化を2秒以上出力してください。
*DTC 73
Pressure Control Solenoid
If return amperage varies more than 0.16 amps. From commanded amperage.
*DTC 75
System Voltage Low
低温でシステム電圧7.3V以下、または4秒の間の高温で11.7V以下。
*DTC 79
Transmission Fluid Over Temperature
ATF温度150℃以上と15分の間の154℃以下。
*DTC 81
2-3 Shift Solenoid Circuit Fault
2-3速シフトソレノイドはONであり、回路電圧は2秒の間高い。または2-3速シフトソレノイドOFFであり、回路電圧は2秒の間低い。
*DTC 82
1-2 Shift Solenoid Circuit Fault
1-2速シフトソレノイドはONであり、回路電圧は2秒の間高い。または1-2速シフトソレノイドはOFFであり、回路電圧は2秒の間低い。